just between us

I broke my rules for you.

記録 / 記憶


やり取りしたトークラインは即、消去する。

今では勝手に指が動くようになるほどに慣れた。

もちろん危機管理という意味もあるけれど。


手さぐりしながら微笑ましい駆け引きをしていた頃に送りあった幾千のメッセージ。

寂しくなって読み返しては、掌の中の小さな機械の中だけに彼との世界があるような気持ちがして、尚更寂しくなった。

だから寄り添う覚悟を決めた時、思い切って全てを消去した。


写真一枚すら持たない。その代わりに、より敏感に感じる余韻がある。

匂い 響き 温度 湿度まで、感覚の全てが記憶する。



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でもね。

しばらく時間が空いてから返される彼のツッコミを読むと

私が最後に何を書いたのか忘れちゃってることが多いのよね。

あれ、なんの話してたっけ?

歳かな、そろそろ危ないかも私。苦笑

ホームシック


逢えた日の翌朝、

ひとりで目覚めた時はとてつもなく寂しい。

100km


会いたいときに会えるわけじゃない私たち。


いつでも会える距離にいるのに逢えないのは

余計に寂しい。

だから、近すぎず遠すぎずの100kmの隔りは絶妙。


車窓から流れる景色ともに

彼の呼ぶ名前に変わっていく

ちょうど良い時間。