この数週間は私に自由に使える時間がいつもより多めにあったので、ふたりの時間は、私にはまるで洋画のようだった。
こんな食事
こんなお酒
特別な鍵が必要な空間
嗜みとして交わされる会話
ものごとに必要な間合い
知ってはいたけれど触れることのなかったことを、たくさん叶えさせてもらった。
こなれている彼の横では、初めてのことにも私がうまく振る舞えるようにさり気なくリードしてもらえるけれど、ひとりでもちゃんと背筋を伸ばせるように、経験を身につけてもっともっと相応しくなりたい。
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外見はどんなに手入れをしても経年には抗えないから、上質な経験から身につける立ち居振る舞いや仕草を重ねることで、幾つになっても雰囲気のあるひとでありたい。
それが私の考える彼への『ふさわしさ』