ここが いい
灯りを落とした部屋で彼の腕にくるまれる。
安心する匂いが身体中を満たす。すこし湿り気のあるじんわりと暖かな、私だけの洞窟。
なぜかいつも涙が溢れる。
哀しいわけでも寂しいわけでも、
もちろん辛いわけでもないのに。
だいすきな胸に頭をのせて、
ただじっと鼓動を聴いている。
私の方がいつも少し速いのが悔しいけれど。
誰かにどきどきすることなんて、もうないと思っていた。その指に触れるまでは。
ここにいたい。
でも、帰らなきゃ。
灯りを落とした部屋で彼の腕にくるまれる。
安心する匂いが身体中を満たす。すこし湿り気のあるじんわりと暖かな、私だけの洞窟。
なぜかいつも涙が溢れる。
哀しいわけでも寂しいわけでも、
もちろん辛いわけでもないのに。
だいすきな胸に頭をのせて、
ただじっと鼓動を聴いている。
私の方がいつも少し速いのが悔しいけれど。
誰かにどきどきすることなんて、もうないと思っていた。その指に触れるまでは。
ここにいたい。
でも、帰らなきゃ。