パラレルワールド
何もかもがぴったりする世界が
こんなところにちゃんと存在していたなんて。
逢うたびに、偶然や奇跡に驚く。
ただひとつ、私たちにはそれぞれに別の世界が現実として横たわっていることを除けば。
不確かな未来への漠然とした約束なんて
ごまかしの気休めかもしれない。
正解が無いことをあれこれ思い巡らせるのは
都合のよい答を引き出したいからなのかもしれない。
"なるようにしかならない"
ううん、そうじゃない。
"なるようになっている"
始まったことも、きっとそう。
正直に、丁寧に、『今』を一緒に迎える。
それが二つの世界に生きる私たちにある、ただひとつの確かなこと。
『今』を連ねるその先に『未来』があるのだから、
世界はいつか ひとつだけ になる。